前回は、強迫神経症を自力で克服なさった、佐藤条二さんの本を
紹介しました。

  ある日、「誰にもいえないこと」に襲われる 著者:佐藤条二氏


本当にいい本です。神経症で悩んでいるかたは、ぜひ読んでください。

購入は、こちら。 

私は、重症の強迫神経症、対人恐怖症などを自力で治すのは、難しいと思います。

佐藤さんのようなケースは、特殊ではないでしょうか?

重症のケースは、外来より入院のほうがいいと思います。

ところで、現代の森田療法について、昔のそれと比べて、切れがなくなったとか迫力がなくなったとか、そういう印象を感じています。

下の久保田幹子氏の 強迫性障害への森田療法Q&A-1 というYouTubeの動画での説明を観ました。この動画ではそれほど間違ったことはないので批判はしませんが、感じたことを言います。

久保田幹子氏の動画 
kubota_QA1

この動画では、強迫性障害の人が、自分の疑っている不安を、家族に確かめさせている例を紹介しています。家族は、本人に代わって、その「確かめ」をして本人をなだめているのだそうです。
それに対する久保田氏の家族への指導です。確かめは家族がするのを止めないといけないが、いきなりやめると本人がパニックになるので、段階的にやめていくようにしなさいと言っています。
本人に代わって、家族が代理確認をしてはいけない、ということは正しいのですが、果たして段階的にする必要があるのでしょうか? 治療の甘さを感じますね。切れがないというか、治療者に自信がないとかいうようなことも感じます。

森田正馬先生は、神経質による心臓発作の患者に、「その発作を今、診察するので、その発作を私の前で実際に起こしてみなさい。」と患者に言いました。しかし、患者が発作を起こそうとしたが、起きない。それだけでその病気が治ってしまった、ということです。

「恐怖突入」ということです。家族の代理確認をやめて段階的に本人自身に現実と直面させる、と言う久保田氏。
私はそんな必要はないと思います。いきなり現実と直面させればいいのでは?
それでこそ、心機一転を体験できるきっかけを作れるのです。

現代の森田療法は、心機一転という人間の持っている自然治癒力を生かしていません。
それは、森田療法専門家と称している、治療者が森田精神の本質を知らないからです。
あ、やっぱり批判になってしまいました(苦笑)。

心機一転。これを生かせないのは、治療者が神経症の体験がないからでしょう。 

現代の森田療法は、切れがなくなりました。
 

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